今回は、米国の権威ある銀行である『FRB(連邦準備制度理事会)』について基礎的な部分を解説していきます。
そんな悩みを解決していきます。
・FRBとは
・FRBの役割
・FRBのコロナ禍で行った対応とは
アメリカの中央銀行でもある『FRB』は世界にも影響を与える機関として重要な場所です。
投資においても大きな影響を与えており、理解しておくことは非常に重要です。
それでは詳しく解説していきます。
『FRB』とは

まず初めにFRBとはどういった機関なのか基本的な部分を解説していきます。
『FRB』の概要
[概要]
FRB:連邦準備制度理事会
本拠地:ワシントン
構成人数:7名の理事
FRBの本拠地はワシントンに置かれており、7名の理事によって構成されている機関です。
アメリカの金融に関する多くの部分で、最終的な意思決定権を持つのがこの『FRB』という機関になります。
アメリカの『12の中央銀行』をまとめる機関
中央銀行は日本で言えば「日本銀行」の1行のみですが、アメリカには[12行]の中央銀行が存在しています。
これは、アメリカが州ごとで独立性が高い”国柄”であることが影響しています。
[12の中央銀行]
①アトランタ
②クリーブランド
③カンザスシティ
④ダラス
⑤シカゴ
⑥サンフランシスコ
⑦セントルイス
⑧フィラデルフィア
⑨ボストン
⑩ダラス
⑪ニューヨーク
⑫ミネアポリスリッチモンド
これらすべてをまとめ「最終的な意思決定権がある」のがFRBというわけです。
つまり”中央銀行を管理する銀行”というと分かりやすいかもしれません。
『FRBの役割』とは

次にFRBの役割を詳しく解説していきます。
基本的には「物価の安定化」を「雇用の最大化」をはかることが主な役割と言えます。
『物価の安定化』と『雇用の最大化』とは
FRBの役割としては大きくこの2つがあげられます。
物価の安定化や雇用の最大化をすることで経済に大きな影響を与えます。
その中枢を担っているのがFRBという訳です。
・経済活動の活性化
・安定的な経済成長
・治安維持
etc…
物価を安定させ、雇用を最大化していくことでこのようなメリットがあります。
この2つの指針を決めていくのが『FOMC(連邦公開市場委員会)』というものです。
次にFOMCについて解説していきます。
FOMC(連邦公開市場委員会)とは
FOMCとは、連保公開市場委員会のことを指します。
[FOMCとは]
FRBが年に8回開く委員会のことで、FRBと協力した米国の金融をリードする機関となっています。
マネーサプライの調整、金利や為替の調整など様々な金融関係の指針を決定する最高意思決定機関となっています。
FOMCの方針や指針はアメリカだけでなく世界中に多くの影響を与える事でも知られています。
特に、為替レートなどは大きく影響を受けます。その為、投資などにおいてもFOMCの動向は非常に重要になってきます。
FOMCは世界中の金融に影響を与えるので注目しておくことがおすすめです。
『FRBのコロナ禍での対応』とは

最後に最近話題となったFRBのコロナ禍での対応について解説していきます。
金利の『大幅利下げ』
FRBはコロナ禍の対策とあいて『大幅な利下げを』行いました。ゼロ金利政策ともいわれ、実質的に金利を”0”の状態にしました。
金利を下げることで景気回復を目指したという訳です。
[下げ幅]
感染拡大:0.5%
株価暴落:1.0%
合計:1.5%
わずか数週間の間に1.5%という下げ幅は異例中の異例の事態です。
金利を下げることで以下のようなメリットがあります。
・消費が増える
・生産が増える
・所得が増える
・失業は減る
このようなメリットがあります。
必ずしもうまくいくとは限りませんがこのようなことが期待できます。
その為、金利を下げることは経済回復に非常に効果的と言えます。
量的緩和政策
量的緩和とは簡単に言うと、世の中に出回るお金の量を増やすことを指します。
そのためにFRBは、国債の購入をしたりコマーシャルペーパー(無担保の約束手形)を購入したり量的緩和に努めました。
コロナの動向によっては今後さらに増やしていく可能性もあります。
量的緩和のメリットは以下のようなものがあります。
・株価が上昇する
・景気が全体的に回復
・消費が増え経済が回る
量的緩和を行うことで景気は回復方向に向かいます。
しかし裏を返せば、国の借金はどんどん増えていき将来的な国民1人当たりの借金は増えていきます。
さらに、自国通貨を多くするので通貨の価値も下げる要因になります。
量的緩和は長期的に行う程、自国を苦しめる政策であるとも言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は『FRB(連邦準備制度理事会)』について基礎的な部分を解説してきました。
特に現在、コロナ禍の影響もあり耳にする機会も増えた『FRB』。
アメリカの機関とは言え、世界中に大きな影響をもたらすのでしっかりと理解しておくことが重要です。
投資などをしていなくても、実生活に影響を及ぼす可能性も少なくないです。この記事をきっかけに少しでも興味を持ってくれたらと思います。