今回は、知っているようで知らない『社会保険』の仕組みを徹底解説していく内容なっています。
こんな悩みを解決していきます。
・社会保険とは
・社会保険の仕組みとは
・保障の種類とは
これらを詳しく解説していきます。
社会人になり、会社に属すると当たり前のように聞く『社会保険』。
そんな社会保険について詳しく知っている人は少ないと思います。
しかし社会保険とは、自分の身に何か起きた時に非常に役に立つものなんです。
そんな社会保険を理解することは人生に非常にプラスになる内容なのでしっかりと理解しておくことが大切です。
それでは解説していきます!
社会保険とは

まず初めに社会保険について基本的な部分を解説していきます。
万が一に備える公的保険制度のこと
日本に住む多くの国民が加入している保険で、突然の病気やケガに備える保険となっています。
多くの国民が加入している保険ですが、その多くが会社や企業に勤める『会社員』です。
社会保険とは、国民が加入している保険の広い意味になるので細かく分けると様々なものが存在しています。
社会保険の中身を細かく分けると以下の通りです。
【社会保険の中身】
・医療保険
・介護保険
・年金保険
・雇用保険
・労災保険
このような種類に分けることができます。
社会保険の仕組みとは

次に社会保険の仕組みについて基本的な部分を解説していきます。
社会保険の仕組みは相互扶助
社会保険とは基本的に相互扶助の上に成り立っています。
【相互扶助とは】
相互扶助とは一言でいうと『助け合い』を意味します。
1人が1人の為ではなく「1人が皆の為に皆が1人の為にという考えである」というのが相互扶助なんです。
社会保険とは、ある人の万が一に備えて皆でお金を出し合い助け合うというものです。
イメージとしては、多くの人からお金を集めて、ある1人の病気やケガの治療の手助けをするというような感じです。
その「ある人」が「自分なのか誰かなのか」という違いです。
この『相互扶助』の仕組みがあるからこそ日本では、多くの人が健康で文化的な生活をすることができるということです。
社会保険の中身とは

ここからは社会保険の中身について詳しく解説していきます。
①医療保険
医療保険は主に医療費や出産時、育児に役立つ内容となっています。
【病気やケガ】
・医療費の一部を国や自治体が負担してくれる。自己負担3割。
・高額医療制度で高額な医療費を一部補填してくれる。
・傷病手当金でケガや病気で休んでしまった場合、標準報酬月額の2/3相当の金額を休んだ日数分もらえる。
病気やケガになってしまった場合はこのような保証があります。
【出産や育児】
・出産一時金で赤ちゃん1人につき42万円もらえる。
・出産手当金で標準報酬月額の2/3相当の金額をもらえる(出産前42日~出産後56日まで)。
出産や育児の場合はこのようになっています。
出産や育児の最中は仕事をすることが困難なので、このような保証がある事で安心して育児に専念することが可能です。
②介護保険
介護保険は基本的に40歳以上の方が対象で、要介護状態になった場合介護サービスを受けることのできる制度です。
【介護保険制度の区分】
・第1号被保険者(65歳以上)
・第2号被保険者(40~64歳)
介護保険には要介護認定が必要な事や、「要支援1~2」もしくは「要介護1~5」に分類されなければなりません。
また、区分次第で月々の保証額も変化します。
受けられるサービスは以下のものです。
【受けられるサービス】
・介護施設
・介護訪問
・通所
・介護予防
③年金保険
年金保険とはいわゆる年金制度のことを指します。
20歳以上60歳未満の方が必ず加入するもので支給開始は65歳からとなっています。
会社員の方は通常の「国民年金」に加えて「厚生年金」というものを支払う形となっています。
厚生年金とは国民年金に上乗せされる「公的年金制度」のことを指します。
また、障害や死亡などが伴った場合にも保証があります。
【障害・死亡】
・障害になってしまった場合、障害基礎年金や障害厚生年金をもらえる。
・死亡してしまった場合、遺族基礎年金や遺族厚生年金をもらえる(標準報酬月額により金額は異なる)。
④雇用保険
雇用保険とは雇用に影響がでた場合に保証される制度です。
主に育児・介護・失業の保証となります。
【育児】
・子供が2歳になるまでの間に養育するために休業した分のお金をもらえる。
【介護】
・93日間を限度に家族の介護で休業した分のお金をもらえる。
【失業】
・失業した際に再就職までの間、一定期間お金をもらうことができる。
※現在の給与に対してなど、人によりもらえる額は変化します。
このように、雇用の面に影響があれば保証があります。
⑤労災保険
勤務中に起きる、病気やケガに対しての保証になります。
【病気やケガ】
・病気やケガが治るまでの療養費を全額保証。
・後遺症がある場合にもお金が支払われる。
・病気やケガによる休業に対して4日目からお金が支給される。
・病気やケガが1年6か月以上経過しても治らないときにお金が支給される。
病気やケガが起きた場合はこのような保証となっています。
【死亡】
・死亡した際に遺族に年金として支払われる。
・葬儀代の給付が受けられる。
死亡の場合はこのようになっています。
まとめ

今回は、知っているようで知らない『社会保険』の仕組みについて徹底的に解説してきました。
何気なく加入している公的保険にどのような保証があるのかが理解できたかと思います。
日本の社会保険はその他の国と比較しても非常に優れた制度であると言え、日本に住む多くの人が加入し不安なく生活することができています。
自分がもし何かの当事者になってしまった時、すぐにこの『社会保険』を活用できるように理解しておくことは非常に大切な事です。