今回の記事では、投資における『現物取引』と『先物取引』についてを徹底的に解説していきます。まだ投資を始めたばかりの『投資初心者』の方必見の内容となっています。
基本的な知識や特徴は?
そんな悩みを解決していきます。
・現物取引のとは何なのか?
・先物取引とは何なのか?
それぞれの取引について分かりやすく解説していきます。
現物取引とは?

先ず初めに『現物取引』について解説していきます。
『先物取引』に比べ『現物取引』は非常に分かりやすくシンプルな取引です。
現物取引の基礎知識
[現物取引とは]
現物取引における『現物』とは実際に存在している物を表しています。つまり現時点で取引を行い実際に売買することを『現物取引』と言います。
基本的には通常の取引のことを『現物取引』といいます。
仮想通貨、金、株式、債権など種類に関係なく、一般的な手順で金融証券を購入したときは全てこれにあたります。
例)
「100万円分の金を買いたい」
↓
「100万円支払う」
↓
「100万円分の金を購入」
非常に単純ですがこれが『現物取引』になります。
現物取引は売買が明確
現物取引の最大の特徴は「売買が明確」であることです。
・所有している以上の取引はできない
・レート通りの売買
この2つの理由があることで売買の明確化がされています。
『現物取引』では、先ほどの金の例でいうと[100万円]の資金の場合、それ以上の取引はできません。また、レート通りの取引しかできないことも特徴の一つです。
その為、購入した時より価格が上がれば利益に、購入した時より価格が下がれば損益になります。
所有している資金内でレート通りの売買しかできない為、それ以上の損失のリスクがありません。
これは『現物取引』のメリットといえます。
先物取引とは?

次に『先物取引』について解説していきます。
『先物取引』は先ほどの『現物取引』よりも少し難しい複雑な取引方法です。
特徴もいくつかあるのでそれぞれ解説いていきます。
先物取引の基礎知識
[先物取引とは]
先物取引とは未来の価格をあらかじめ予想し売買取引を行うよう約束する契約のことを言います。
現時点での価格ではなく、あくまでも予想の価格で取引を行うのが『先物取引』です。
概念的に非常に複雑な特徴があるのが『先物取引』です。
例を挙げてご説明していきます。
例)
価格の変動する[A]という金融商品があり、その価格は現時点で[50万円]だとします。
『[A]を3か月後に[50万円]で買う契約を結びます』
↓
『[A]が3か月後に[70万円]になった』
↓
『[70万円]の[A]を[50万円]で買うことが出来るので、[20万円]の利益が出る』
これが『先物取引』の一般的な例になります。
今回の例では利益が出ていますが、未来の価格が下がっていれば損失になります。
先物取引の特徴① 売りからの取引が可能
先ほどの例のように、「買い」から取引を行い値上がり差額を利益にする場合と、「売り」から取引を行い値下がり差額を利益にすることも可能です。
この「売り」から取引を行えるのは『先物取引』の特徴です。
・「売り」から取引を行える
・「値上がり&値下がり」どちらでも利益を得られる
先物取引の特徴② 差金決済が可能
『先物取引』では実際に現物を買うわけではないので、価格のみで売買を行います。
その為、差額分のみを受け渡しする『差金決済』が行われるのが特徴の一つです。
先ほどの例のような場合だと現物取引では値上がりした現物の価格である[70万円]を受け取ります、しかし先物取引では差額の値上がりした分の[20万円]のみを受け取ります。
逆に値下がりした場合は、値下がりした分のみを支払う形になります。
・値上がりした場合は値上がり分を受け取る
・値下がりした場合は値下がり分を支払う
先物取引の特徴③ レバレッジをかけることが可能
[レバレッジとは]
レバレッジとは日本語で「てこ」を意味します。
投資におけるレバレッジとは少ない資金を元に大きな取引を行うことが出来ることを言います。
レバレッジの率は取引所によって異なります。
仮に10倍までレバレッジをかけられる場合、[10万円]の資金を元に10倍の[100万円]まで取引を行うことが可能となります。
『先物取引』ではこのレバレッジをかけることが可能となっています。
レバレッジは大きな利益を得られる分、損失も大きくなる可能性があります。それを理解したうえでレバレッジ取引を行いましょう。
まとめ

今回は『現物取引』と『先物取引』の基本的な知識や特徴をそれぞれ解説してきました。
特に初心者の方にはリスクも低い『現物取引』がおすすめです。
売買に慣れてきたら両方の取引を行っていき自分に合ったスタイルを見つけていきましょう!